近年、アトピー性皮膚炎を発症する子供が増えていると言われています。
あなたのまわりではどうですか?
毎年文部科学省が発表している学校保健統計調査の最新の情報が
2016年12月22日に発表されました。
まずアトピー性皮膚炎の被患率をみてみます。
調査結果によると、小学校時代に多いことがわかります。
しかし、これは小学校に通学することや小学校での環境がアトピーを誘発するということではなく、
学校での健診で指摘されたりすることによってアトピーと認識(発覚)すると考えられます。
というのも、アトピー性皮膚炎は多くは小児時代に出現します。
アトピー患者の内、1歳までに約66%、5歳までに90%の人が発症しているといわれます。
(MSDマニュアル家庭版より)
6歳から11歳まではアトピーの被患率は3%を超えていますが、
12歳から下降傾向が見られます。
ちょうど中学生になった頃ですね。
最近では成人のアトピー患者も増えているといいますが
(我が夫もそうです)
以前はアトピー性皮膚炎は乳幼児、小児時代に発症し、思春期頃には治まるといわれてきました。
これは、その年代になると身体的にも抵抗力がついてくることが大きな要因だと考えられます。
確かに、乳幼児期に比べると肌も胃腸も丈夫になります。
娘のアトピーは食物アレルギーも要因のひとつでしたが、
その食アレも年齢が上がるにしたがって症状が出にくくなってきました。
興味深いことに、男女比をみてみるとどの年代でも男の子方が被患率が高いのです。
これについては、まだはっきりと原因はわかっていません。
ホルモンの関係?はたまた遺伝子レベルのことなのかもしれませんね。
アトピー性皮膚炎被患率推移についてですが、幼稚園・小学校・中学校では前年度に比べて減少しています。(高校生では増えています)
アトピーのはっきりした原因はいまだ分かっていませんが、
食べ物や日用品、生活環境を見直して発症を防いでいる親御さんたちが増えていることも影響があるのではないでしょうか。
しかしこの結果は今回の調査結果によるものであり、2014年から2015年は逆に幼稚園・小学校・中学校が増加していました。
いずれにしても、アトピー性皮膚炎は見た目も、強い痒みも子供達にとって大きな負担になることは間違いありません。
親ができることを手探りながら日々思いめぐらせています。