アトピー性皮膚炎以外にも皮膚に現れる湿疹はいろいろあります。
特に赤ちゃんや小さな子供は肌が弱いので、ほんの少しの刺激でも皮膚に炎症が起きやすいです。
アトピーかも?
と心配になると思いますが、肌を清潔に保ちスキンケアをして様子をみましょう。改善がみられないようであれば皮膚科や小児科で診察を受けるようにします。
では、医師はどういった基準でアトピーと診断するのでしょう?
アトピー性皮膚炎の3つの特徴
- かゆみがある
- 特徴的な皮膚症状が左右対称に現れる
- 繰り返す(慢性化)
アトピー性皮膚炎は強いかゆみを伴います。そのため掻き壊して炎症を酷くしたり、かゆみによって眠れないなど生活に大きな支障をきたしてしまいます。
皮膚には以下の症状が見られます。
- 紅斑(こうはん)-紅くなる
- 湿潤性赤斑(しつじゅんせいこうはん)-ジクジクして紅くなる
- 丘疹(きゅうしん)-細かいぶつぶつができる
- 苔癬化(たいせんか)-皮膚が厚くなる
- 鱗屑(りんせつ)-細かく皮膚がはがれる
- 痒疹結節(ようしんけっせつ)-硬くてかゆいしこり
- 痂皮(かひ)-黄色いかさぶた
- 掻爬痕(そうはこん)-ひっかき傷
症状が出やすい場所は、おでこ、目の周りや口の周り、唇、耳たぶの周辺、首、肘や膝の裏側、胸、お腹、背中ですが、年齢とともに変化していきます。
乳児の頃は頬や口のまわりなど顔から湿疹が出やすく、その後からだ、腕や足に広がっていきます。
幼少期になると首や肘、膝などこすれる部分に出てきます。耳切れを起こす子供も多いです。
思春期以降は顔に紅斑が出たり首の周りが黒ずんだり胸からお腹にかけて、背中など上半身に湿疹が多く見られます。
アトピー性皮膚炎の診断基準である慢性化とは、湿疹が乳児で2ヶ月以上、それ以上の年齢では6ヶ月以上続く状態をさします。