アトピー体質改善のための生活環境考察ブログ

乳児期、幼児期のアトピーを経て現在第2次成長期にさしかかった娘を持つ主婦のブログです。今親にできることはストレスフリーな生活環境を整えてあげること。アトピーっ子育児を経験してきた情報を織り交ぜながら、心と肌に優しい生活の知恵を考察していきます。

ステロイド外用薬ランクと吸収率を正しく知りましょう

ステロイドは別名副腎皮質ホルモンといい、もともと体の中にあるホルモンの一種です。

炎症を鎮めたり、アレルギー反応や免疫反応を抑える働きがあります。

 

ステロイドは強さによって5ランクに分けられている

 

Ⅴ群ウィーク(もっとも弱い)

プレドニゾロン・グリメサゾン軟膏

 

Ⅳ群ミディアム(弱い)

レダコート・ケナコルトA・アルメタ・キンダベート・ロコイド

 

Ⅲ群 ストロング(強い)

リドメックス・エクラー・メサデルム・ボアラ・ザルックス・ベトネベート・リンデロンV・プロパデルム・フルコート・アドコルチン

 

Ⅱ群 ベリーストロング(とても強い)

フルメタ・アンテベート・トプシム・リンデロンDP・マイザー・ビスダーム・テクスメテン・ネリゾナ・パンデル

 

Ⅰ群 ストロンゲスト(最強)

デルモベート・ジフラール・ダイアコート

 

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体の部位によって薬の吸収率が違う

人間の皮膚は全身同じ厚さではありませんので、薬の吸収率も部位によって異なります。

皮膚の薄い場所は吸収率も高いといえます。

 

そのため、顔や首など皮膚の薄い部位はステロイドのランクもⅣ群やⅤ群の弱めのもの(マイルドクラス)を短期間使い、保湿剤などでコントロールするのが一般的です。

2歳以上であればタクロリムス軟膏も使います。

 

体の部位別、薬の吸収率です(腕の内側を1とした場合)

頭皮---3.5

額------6.0

あご---13.0

背中---1.7

脇の下---3.6

腕の外側---1.1

陰のう---42.0

手の平---0.83

足首(外側)--0.42

土踏まず---0.14

 

 ステロイド外用薬の処方

このように、ステロイド外用薬にランク付をしているのは、症状や部位によって使い分けるためです。

 

同じ炎症の程度でも、部位によって処方される薬が異なるのはこのためです。

そして、使用して十分な効果が認められない場合は1ランク上の治療をし、十分な効果が得られたら1ランク下の薬に切り替えていきます。

 

この場合、自己判断ではなく医師による適切な診断が必要です。