先日、ネットニュースで目にした記事について。
薬機法(やっきほう)とは、旧薬事法です。
2014年に薬事法が大幅に改正されたことに伴い名称変更されました。
大きな変更点は、それまでは薬事法は医薬品をメインに作られた法律で医療機器も医薬品の中に含まれていましたが、改正に伴い別個の章を制定したことです。
ざっくり言うとこんなかんじですが、
今回取り上げるテーマではあまり関係ないですね。
以前から健康食品や化粧品などは医薬品のような効果効用を謳ってはいけないことになっていました。
薬機法においても同様です。
「肝臓がんを防ぐ」「脱毛が改善される」「アトピーが緩和される」
これらもNGです。
これらの表記はさすがに実店舗やネット販売しているショップでは見ませんが
オークションサイトでは今でも多数見かけます。
そして実際に落札されているということです。
健康食品でも、化粧品でも、その商品で得られる効果を理解して落札、購入するのは構わないと思います。
ただ、藁にもすがる思いで手に入れる患者も一定数いるとしたら、出品をする側にも一考あるべきだと強く思います。
例えば、『アトピーを改善するには腸を健康にしなければ』
と乳酸菌サプリを購入しようと考えるのはアリです。
でも、『このサプリでアトピーの湿疹が消えた!』
という謳い文句を鵜呑みにして飛びつくことはナシだと思います。
同じことがアトピービジネスにも言えます。
こちらはネットワーク販売がほとんどですが、
対面で、個人対個人で「これでアトピーなんて治るわよ」
・・・飛びついてはいけません。
夫がアトピーを発症したとき、生まれた娘が乳児アトピーだと聞いたとき、
この手の話はよく言われました。
ネットワーク販売されている商品がすべて悪い、まがいものだというのではありません。
ただ、その販売方式というかビジネス方式ゆえに高額になりがちです。
ある健康飲料を勧められてどうしても断りきれずに数回購入しました。
それがひと月1万7千円です。
庶民には継続は無理です。早々に解約しました。
ちなみに、ネットワーク販売の場合購入するだけではなく、
自分も販売者となって数名に売らなければならない、というシステムに組み込まれてしまうこともあるので、その点も関わりたくない大きな理由でした。
ともあれ、『アトピーに良い』『アトピー湿疹が改善される』
という謳い文句にはまず疑ってみるべし!です。
アトピーの原因はさまざまです。
大人のアトピーと子供のアトピーの違い、
同じ人でも乾燥している湿疹の時、ジュクジュクしている時。
湿疹を悪化させないために化粧品など外用する商品を使う(=選ぶ)、
アトピー体質改善のためにまず便秘を治したいから乳酸菌を摂る、
など自分のアトピーを知ることが本当の意味で改善のスタートラインではないでしょうか。