近年アトピーや喘息を発症する子供が急増している背景には、
排ガスや化学物質等による環境汚染などが原因だと言われています。
最近では環境ホルモンがアトピーに悪影響を及ぼすことも分かってきました。
環境ホルモンの人体への影響
環境ホルモンとは、内分泌撹乱物質とも呼ばれ、
生物のホルモンの働きを乱してしまう物質の総称です。
環境ホルモンの原因となっているのは化学物質です。
これらが生物に与える悪影響は、生殖や知能、行動など多岐にわたりますが、
自律神経にも影響を与えるため、アトピー症状を悪化させるのです。
日常に潜む環境ホルモン
自動車や工場の排ガスが悪いといわれても、個人ではどうしようもできない、
とあきらめないでくださいね。
実は環境ホルモンといわれているものは日常生活に中に多数存在しています。
カップ麺やお弁当などのプラスチック容器、ジュースなどの缶には化学物質が使われています。
カップ麺は容器を移し変えてお湯をすすいだ方が安全だ、
と聞いたことはありませんか?
これらから微量に化学物質が溶け出しているのです。
また、ジャンクフードにも着色料や保存料などに化学物質が使われています。
農作物に使われる農薬や化学肥料も安全ではありません。
その他、ビニール製のおもちゃや家電にも・・・。
私達は化学物質に囲まれて生活しているといっても過言ではありません。
その中に環境ホルモンといわれる物質も含まれているのです。
環境ホルモンを避けるために私たちにできる対策
現代日本で、化学物質をゼロにすることは不可能です。
それは個人の生活を考えても同様です。
ただ、アトピーを悪化させないためにも、またそれ以外にも健康的な生活を送るためにもできることはいくつかあります。
- 食器などはなるべくプラスチック製品を使わない。
- 食材は無農薬のものを選ぶ、またはよく洗う
- 産地のわからない食材は買わない
- プラスチック容器の惣菜やお弁当は移し変えてから温める
などが考えられます。
また、壁紙や建材にも化学物質が使われていますので
適度な換気を心がけるようにしましょう。
最後に、
アトピーっ子のおもちゃはやはり天然素材の物がおすすめです。
可愛いわが子ですから、あれもこれもたくさん買ってあげたくなりますが、
一点豪華主義で、数は少なくても天然木の上質な積み木や楽器があれば
感性豊かな子供に成長してくれることでしょう。